「住宅ローン7,000万円」と聞くと、多くの人が「本当に返せるの?」「家計は大丈夫?」と不安に感じると思います。
しかし我が家では、二世帯同居により住居コストを大幅に抑えつつ、光熱費も太陽光発電と蓄電池のおかげでコントロールできています。
この記事では、実際に暮らしているからこそ分かるリアルなお金・暮らし・メリット・デメリットをすべて公開します。
我が家の二世帯住宅の構造と暮らし
購入したのは、玄関だけ共有の二世帯住宅です。生活スペースははっきり分かれているため、日常の家事やプライベートはほとんど干渉しません。
● 間取りと生活ゾーンの詳細
- 1階:親世帯(2LDK)
- 2階:子世帯(3LDK)
- 玄関は1つで共有
- キッチン・お風呂・トイレは完全に別
玄関以外が分離しているため、生活音や食事時間が違っても干渉しにくく、比較的ストレスの少ない構造になっています。
二世帯住宅を選んだ理由|親の家賃補助がなくなる問題
二世帯住宅を選んだ一番の理由は、親の家賃補助が定年でなくなることでした。 親が賃貸に住み続ければ、月10万円前後の家賃が必要になるうえ、老後の不安もふくらみます。
そこで、「親・子それぞれで賃貸に住むより、二世帯住宅を買って共同生活した方が経済的にも合理的では?」と判断し、思い切って購入しました。
結果として、親から月9万円の家賃(共益費)を受け取りつつ、お互いに無理のない範囲で暮らせるようになりました。
住宅ローン7,000万円の内訳|ペアローンで負担を分散
我が家の住宅ローンの内訳は以下の通りです。
- 土地代:3,000万円
- 建物代:4,000万円
- 合計:7,000万円
● ペアローンの借入内容
- 夫:5,000万円(0.5%) → 月13.5万円
- 妻:2,000万円(0.5%) → 月5万円
- 毎月の合計返済:18.5万円
ボーナス払いはなし。返済計画が安定し、家計管理のストレスが少なくなります。
● 固定資産税
年額14万円ほどです。
家計のリアル公開|二世帯だとどれくらい安くなる?
ここでは、実際の月収・支出をすべて公開します。二世帯同居だからこその家計構造がよく分かる内容です。
● 月の収入
- 夫:手取り35万円
- 妻:手取り20万円
- 親からの家賃:月9万円
- 合計:64万円
● 月の支出(最新版)
- 住宅ローン:18.5万円
- 電気代:6,000円
- 売電収入:11,000円 → 実質 -5,000円
- 水道代:2か月で9,000円
- 食費:5万円
- 外食費:2万円
- 通信費:5,000円
- 美容費:1万円
- 日用品:1万円
- テニス費:2万円
特にインパクトが大きいのは、電気代が実質マイナスになる月もある点。 太陽光+蓄電池により、自家発電した電気で生活しつつ、余剰電力を売却できています。
二世帯同居のメリット
1. 親からの家賃で住居費が大幅に軽くなる
月9万円の家賃収入は非常に大きく、ローン7,000万円でも返済にゆとりが生まれます。 家計の安定に直結しており、二世帯最大のメリットといえます。
2. 太陽光+蓄電池の相乗効果で光熱費が安定
一般家庭なら1〜2万円かかる電気代が、我が家では実質プラス収支になることもあります。 物価高の中で、光熱費がコントロールできる安心感は非常に大きいです。
3. 不在時の荷物の受け取りが助かる
共働き家庭にとって、荷物の再配達は地味にストレスになるもの。 親が在宅していることが多いため、荷物の受け取りがスムーズで、ネット通販のハードルがぐっと下がりました。
4. 家族同士でサポートし合える環境
これから子育てが始まる家庭にとって、近くに頼れる存在がいるのは大きな安心につながります。 急な体調不良や困りごとにも柔軟に対応しやすく、精神的な負担が減る点もメリットです。
二世帯同居のデメリット
1. 生活音がどうしても伝わりやすい
玄関共有のため「帰宅音・外出音」が上下階に伝わります。 完全に気にしないというわけにはいかず、お互いにある程度の配慮が必要です。
2. 友人や来客を気軽に呼びづらい
親が在宅していることが多いため、友人を呼ぶ際に遠慮してしまう場面があります。 子どもが大きくなるにつれ、来客の数も増えるため、この点は今後の課題になるかもしれません。
3. 家づくりの意見が割れやすい
二世帯住宅は世代が違う人と一緒に建てるため、設備・収納・動線などで考え方が分かれることが多いです。 とくに「費用の優先順位」「必要な設備」「間取りに対する価値観」はぶつかりやすいポイントでした。
4. 子世帯のスペースは単世帯よりコンパクト
二世帯住宅は合計の延床面積は広いですが、1世帯あたりの自由度は下がる傾向があります。 収納や個室をどこまで確保するか、事前の検討が重要です。
将来の暮らし・育休・子育てとの相性
我が家は今後、子どもを2〜3人希望しており、夫婦で育休を取得後、保育園に預けて復職する予定です。
二世帯住宅は以下の理由から、子育て期との相性が良いと感じています。
- 住宅費が実質軽い
- 光熱費が安く、実質黒字の月もある
- 親のサポートを受けられる安心感
まとめ|二世帯住宅は「合う家庭には最強の家計戦略」
二世帯住宅にはメリットもデメリットもありますが、家計という視点で見れば、非常にコスパの良い選択肢になりえます。 ローン7,000万円でも無理なく暮らせる理由は、住居費を親世帯と分担し、太陽光と蓄電池によって光熱費を抑えられているためです。
これから二世帯住宅を検討している方にとって、本記事が具体的な参考になれば嬉しく思います。
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