「ガットって種類が多すぎて、どれを選べばいいの?」と迷っていませんか。ナイロン・ポリ・ナチュラル・ハイブリッド…名前だけ聞いても違いがわかりにくく、ショップのおすすめのままに張っている人も多いはず。本記事では、テニスガットの基礎と選び方をやさしく整理したうえで、レベル別・悩み別におすすめガット7選を具体的な商品名つきで紹介します。初めてポリを張って手首を痛めた筆者の失敗談も交えながら、「自分に合う1本」の見つけ方を丁寧に解説していきます。
本記事では、ナイロンガット・ポリガット・ナチュラル・ハイブリッドなどの違いと、テニスガットおすすめ7選をレベル別にわかりやすく解説します。
テニスガットの基本|種類と特徴をざっくり整理
「そもそもガットの違いって何?」を最初に整理しておくと、後の選び方が一気に理解しやすくなります。難しい用語を避けて、直感的にわかるようにまとめました。
ナチュラルガット|最高の打感・テンション維持・ホールド感
牛の腸を原料にしたナチュラルガットは、しっかりボールをつかんで飛ばす独特の打球感が魅力。プロの使用率も非常に高く、テンション維持力はすべてのガットの中でトップクラスです。ただし価格は高めで、雨に弱い点がデメリット。一般プレーヤーは「試合用の特別な一本」として使う人が多いです。
ナイロン(マルチフィラメント)|柔らかくて扱いやすい万能タイプ
初心者〜中級者の標準といえばナイロン(マルチ)。内部の繊維が細かく束ねられ、クッションのように衝撃を吸収するため、打感が柔らかく、肘や手首を痛めにくいのが特徴です。パワーも出しやすいため、ラリーが安定しやすく、「迷ったらナイロンマルチ」が基本になります。
ポリエステル(ポリ)|スピン・コントロールに優れるが硬い
ポリはスピン性能・耐久性・コントロール性能に優れるガット。プロや上級者に人気ですが、硬くて衝撃が強いため、人を選びます。スイングスピードが速く、しっかり振り切れる人には強い味方ですが、初心者が張ると「飛ばない・痛い・しんどい」と失敗しがちです。
実際に筆者も、初めてポリを張って新球で壁打ちをしたとき、手首を痛めて数日間ラケットが握れなくなった経験があります。ポリは「扱える人が使うガット」だと意識しておくのが安全です。
ハイブリッド|ナイロン+ポリで“いいとこどり”
最近増えているのが「縦ナイロン・横ポリ」などのハイブリッド。打感の柔らかさとスピン性能の両立がしやすく、体への負担も抑えやすいセッティングです。「フルポリは怖いけど、少し競技者っぽい打ち心地にしたい」という人に最適です。
テニスガットの選び方|まず決めるべき4つの軸
多くの人が「おすすめガットの名前」から探そうとしますが、実はその前に自分のタイプを知ることが最重要ポイントです。
1. レベル(初級・中級・上級)
初心者はやわらかいナイロン、中級者はナイロン or 柔らかめポリ、上級者はポリやハイブリッド…と、レベルで向いているガットが変わります。
2. 体への負担(肘・手首・肩)
少しでも不安があるなら、最初からポリを選ばない方が安全。打感の柔らかさを重視するのが長くテニスを楽しむコツです。
3. 目指したいプレー(スピン・フラット・タッチ系)
スピン重視→ポリ or ハイブリッド フラット重視→やや硬めのナイロン タッチ系→ナイロンマルチ
4. 予算と張り替え頻度
ガットは「切れていなくても劣化」します。最低でも3〜6か月に1回は張り替える前提で選ぶと、失敗しにくくなります。
テニスガットおすすめ7選|レベル別・悩み別に厳選
ここでは、扱いやすさ・価格・性能のバランスを踏まえて、一般プレーヤーにおすすめしやすい7種類のガット(商品名あり)を紹介します。
おすすめ1:ヨネックス POLYTOUR PRO 125|ポリ入門の大定番
スピン性能・コントロール性能に優れる柔らかめポリ。中級以上で「ポリに挑戦したい」人の最初の一本として非常に人気です。テンションは45〜48ポンドの低めからが安全。
おすすめ2:テクニファイバー Triax|柔らかさとコントロールの両立
マルチにポリエステルファイバーを混ぜたハイブリッド系ガット。柔らかさ・反発・耐久性をバランスよく兼ね備え、ナイロンからのステップアップに最適です。
おすすめ3:テクニファイバー MULTIFEEL|柔らかくて肘にやさしい
やわらかいナイロンマルチの代表格。初級〜中級で「まずは無難に扱いやすいガットが良い」という人に向いています。肘や手首の不安がある人にも推奨されます。
おすすめ4:ヨネックス REXIS SPEED 130|パワフルな高反発ナイロン
ナイロンマルチの中でも反発が強いモデル。ポリより柔らかいけれど、攻撃的なショットも打ちたい中級者に最適です。
おすすめ5:GOSEN AK PRO 系マルチ|国産の安定した品質
日本メーカーとして信頼性が高いゴーセンのマルチ系ガット。価格と性能のバランスが良く、初級〜中級で扱いやすい「間違いない一本」です。
おすすめ6:Toalson シンセティック系|コスパ重視の練習用に
コスパ抜群のナイロンガット。練習量が多い人や、張り替え頻度を増やしたい人向け。試合用と練習用で使い分けるのもおすすめです。
おすすめ7:ナチュラル×ポリのハイブリッド|試合用のご褒美セッティング
プロでも主流のハイブリッドセッティング。ナチュラルの感触+ポリの操作性で、試合用の一本を作りたい中上級者に最適。ただしコストは高め。
ケース別おすすめセッティング例
「どれを選べばいいか迷う」という人のために、よくある3つのケースでセッティング例を紹介します。
ケース1:初中級・週1〜2回のレッスン
- ガット:MULTIFEEL or GOSENマルチ
- テンション:48〜52ポンド
ケース2:中級・スピンで攻めたい
- ガット:POLYTOUR PRO 1.25
- テンション:45〜48ポンド
ケース3:練習用と試合用を使い分けたい
- 試合用:縦ナチュラル×横ポリ
- 練習用:Triax or ナイロンマルチ
ガットのテンション(ポンド)の決め方
ガット選びと同じくらい重要なのがテンション設定。硬すぎれば飛ばず、低すぎれば暴れます。
基準は「推奨テンションの真ん中−2〜3ポンド」
迷ったらラケット推奨値の中間より少し低め。これが最も失敗が少ないです。
ポリはナイロンより2〜3ポンド低めが基本
ポリは同じ数値でも体感が硬いため、低め設定が合いやすくなります。
ガットの張り替え時期の目安
- 週1:3〜4か月に1回
- 週2〜3:1〜2か月に1回
- 週4以上:毎月 or 切れたとき
切れていなくても性能は劣化しています。「飛ばない」「ボヨンとする」「毛羽立ち」が出たら交換のサインです。
よくある質問(FAQ)
Q1. 初心者でもポリガットを使っていい?
おすすめしません。フォームが安定していない時期は、硬いポリは負担が大きいです。
Q2. 手首を痛めたことがある場合は?
筆者も初めてポリを張って手首を痛めた経験があります。違和感がある時期は、ナイロンマルチやTriaxなど柔らかいガットを選ぶのが安全です。
Q3. ガットとラケットどっちを先に変えるべき?
ガットを優先しましょう。ラケットを変えなくても、ガットの種類とテンションだけで打感は大きく変わります。
まとめ|テニスガットは「タイプ×レベル×体の相性」で選ぶ
ナイロン・ポリ・ハイブリッド・ナチュラルと種類が多いガットですが、ポイントはシンプル。まずは自分のレベルと体の状態を優先して選び、そのうえでスピン・パワー・コントロールの好みに合わせて調整すれば、必ず“自分に合う1本”が見つかります。
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